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Web制作Output&初心者のための徹底ガイド

Scssの構築方法
VsCodeの拡張機能で構築しよう #1/3

2023.06.15Scssの構築方法
はじめに
概要

Sass(以下SCSSとします。)はWeb制作において不可欠なCSSの拡張言語です。SCSSは元のコードとしては使用できず、CSSに変換するためのコンパイルプロセスを必要とします。これが高いハードルとされていますが、VsCodeの拡張機能を使用すれば、SCSSの構築が簡単に行えます。SCSSでは変数を使って値を一度に変更することができます。また、ネストを活用することで、読みやすいコードを記述できます。ぜひとも開発に取り入れましょう。

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※本記事の情報は執筆時点のものであり、閲覧時点では変更されている可能性があります。また、ご利用の環境によっては、本記事の内容が正常に動作しないことがあります。最新の情報については、公式サイトなどでご確認ください。

SCSSのメリット・デメリット

まずはSCSSがどういったものなのか、しっかりと理解していきましょう。

SCSSのメリット

1.SCSS(Sassy CSS): CSSの拡張言語です。Webサイトのページが増えるにつれ、クラスの重複やコードの複雑化が問題となります。その解決策として、SCSSの活用が役立ちます。

2.変数とネスト: SCSSでは変数を使用して値を一度に変更できます。また、ネスト構造を使用することで、より読みやすく、メンテナンス性の高いスタイルシートを作成できます。以下はネストしたコードの例です。

// 親要素
 header {
    background-color: #f2f2f2;
    padding: 20px;
    // headerの中のh1タグ
    h1 {
      font-size: 24px;
      color: #333;
    }
    
       // headerの中のPタグ
    p {
      font-size: 16px;
      color: #666;
    }
 }

3.ミックスイン: SCSSでは、ミックスインと呼ばれる再利用可能なスタイルのセットを定義できます。これにより、同じスタイルの要素を繰り返し記述する必要がなくなり、コードの重複を削減できます。

4.インポート: SCSSでは、スタイルシートを複数のファイルに分割して作業することができます。これにより、大規模なプロジェクトの場合でも、スタイルの管理が簡単になります。

5.継承: SCSSでは、スタイルの継承をサポートしています。これにより、共通のスタイルを別のスタイルに継承することができます。継承を使用することで、コードの重複を排除し、保守性を向上させることができます。

SCSSのデメリット

1.学習コスト: SCSSはCSSの拡張言語であり、新しい構文や機能を学ぶ必要があります。CSSに慣れている場合でも、SCSSの学習には時間がかかるかもしれません。

2.追加のビルドステップ: SCSSはブラウザで直接解釈されるのではなく、コンパイルプロセスを経てCSSに変換する必要があります。そのため、追加のビルドステップが必要になります。

3.パフォーマンスの影響: SCSSのコンパイルプロセスは、実行時のパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。特に大規模なプロジェクトでは、コンパイル時間が増加し、ビルドの速度が遅くなる可能性があります。

4.過度な使用と複雑さ: SCSSには非常に多くの機能があり、それらを適切に使いこなすことが重要です。しかし、過度に使用するとコードが複雑になり、保守性が低下する可能性があります。適切なバランスを保つことが重要です。

5.ブラウザサポートの制約: SCSSはCSSに変換されるため、最終的にはブラウザで解釈される必要があります。一部の古いブラウザでは、新しいCSS機能やSCSSの構文を正しくサポートしていない場合があります。

SCSSの構築

上記のデメリットにも記述した通り、SCSSはコンパイルプロセスを経る必要があり、CSSに変換しないとブラウザで読み込むことができません。この点がネックとなりますが、VsCodeの拡張機能を使用すれば問題を解決できます。

拡張機能の導入

Live Sass Compiler ※こちらは現在もサポートされていますので、安心して利用できます。

VsCodeの拡張機能、Live Sass Compiler

以下が導入後の動画です。

SCSSの記述方法については別の記事で詳しく説明していますので、そちらを参照してください。

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まとめ
  • SCSSはCSSの拡張言語であり、様々なメリットが存在する。
  • SCSSの構築は少し難しいですが、VsCodeの拡張機能を使用すれば問題は解決できる。
  • SCSSを使用したプロジェクトは多数存在するため、その理解は重要です。
  • クライアントが必ずSCSS使用して欲しいとは限らないため、事前の打ち合わせが必要である。